コロナウイルスについて、私達が住む東海3県は、緊急事態宣言は解除されましたが依然として飲食店における時短要請が出ている状況にあります。先回のコラムで書いた様にコロナ感染防止対策を事務所においても工事現場においても緩む事なく引き続き徹底していきましょう。この事も安全衛生管理の1つであると言えるのです。
今回は、工事現場における安全衛生管理に絞って述べてみます。私達は、建設業における労働安全衛生マネジメントシステム(COHSMS・コスモス)に則って安全衛生管理を行なっています。コスモスの目的は、専門業者と私達が協力し、店社と作業所が一体となって「PDCA」のサイクルを回し、作業所における労働災害の潜在的な危険有害要因を無くし、健康の増進と快適な職場づくりを実現し、建設企業の安全衛生水準の向上を目指す事にあります。この目的を達成するための1つとして、「リスクアセスメント」があります。つまりリスクを洗い出し、そのリスクの重要度を評価し、そのリスクの低減・撲滅する方策を考え、実践していく事であります。この事をもとに現状を観てみますと、各専門工事のリスクの洗い出しは出来ています。又KY(危険予知)をもとにした安全指示書も習慣化されていますが、リスクの低減・撲滅するための方策を考え実践する事については、しっかり出来ていない様に思います。又先月起こった既設工場稼働中に切断してはならないエアー配管の切断事故で、私が強く感じた事は、日々の作業のリスクアセスメントが極めて重要であるという事です。つまり、その日の作業におけるリスクを洗い出し、そのリスクの重要度を評価し、リスク低減のための方策を考え実践する、これを毎日行なう必要がある訳です。一見大変な事の様に思えますが、4等級以上の技術者であれば、すぐに洗い出す事が出来ます。あとはリスク低減のための方策を考え実践していけば良いのです。工務課長の皆さんは、日々のリスクアセスメントを各現場に徹底していく様にしていきましょう。
今までは、定期的な安全パトロールを行なう事によって安全衛生の水準を上げてきました。これも極めて重要な行動ではありますが、工事現場は日々変化しています。つまり、日々の安全衛生管理が必要であるという事です。「遠隔管理」体制を整備する事によって、毎日、適時適切に安全衛生管理が出来る様にしていきましょう。この事は「品質管理」「生産管理」についても言える事であります。
建設業は、これから急速に現場管理手法が変わっていき、より高度な「安全管理」「品質管理」「生産管理」が求められる様になっていきます。私達は、この事にしっかり対応し、「ダントツの安全・品質・生産性」を実現していきましょう。
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