社長コラム 2019.05.30

「令和の時代」を迎えて

 いよいよ「令和の時代」が始まりました。「令和の時代」はどんな時代になるのか?先月も申し上げましたが、はっきりしている事は、世の中がものすごいスピードで変化していくという事であり、今までの延長線での変化では無い大変化が起こるという事であります。まさに、今までの「常識」が「常識」でなくなり、良い意味での「非常識」が「常識」になっていく時代です。私たちの仕事においても例外ではありません。

 

 先日、大手ゼネコンの鹿島建設が発行している月刊紙「KAJIMA」5月号に建築の生産プロセスを変革する「鹿島スマート生産ビジョン」についての記事が載っていました。このビジョンには「3つのコア・コンセプト」があります。一、エンジニアリング(全てのプロセスをデジタルに)二、マネジメント(管理の半分は遠隔で)三、ワーク(作業の半分はロボットに)であります。このビジョンは2018年11月に発表され、すでに、パイロット現場として技術やシステムを運用し実証もされていますし、BIM導入によるプロセスのデジタル化やBIMによるフロントローディングの取り組みも成されています。フロントローディングにおいては、一、基本計画 二、基本設計 三、実施設計 四、契約 五、工事用図面作成 六、「仮想竣工」という様にBIMを使い「仮想現実」の中で建物を完成させています。又、「スマート工事事務所」では、大型モニターが「現場内モニタリングシステム」になって、工事の進捗状況はもちろん、入退場情報など現場管理に必要な情報が全て映し出される様になっています。その他にも「3つのコア・コンセプト」に対するさまざまな取り組みが成されています。そして、鹿島建設は、2025年に「3つのコア・コンセプト」を達成し、四週八休の実現など、建築労働者の不足の解消等「働き方改革」を実現するとしています。

 

 私は、この記事を観て、これからの五年~十年で建築の生産プロセスは、劇的に大変革をしていくと直観しています。私たちが今取り組んでいる事は、決して間違いではありませんが、もっとスピード感を持って取り組んでいかなければならないと思っています。

 

2025年といえば、私ども佐伯グループも大きな目標を掲げています。その目標を達成するためには、この激変する時代にしっかりと対応しなければなりません。まずは、2020年度までに、「ダントツの安全・品質・生産性」の確立を目指していく事です。

 

 皆さん「令和の時代」は、大変革の時代です。大変な事も起こるでしょう。けれども、逆に言えば大きなチャンスが来たとも言えるのです。皆さん!共にこの大変革に対し果敢にチャレンジし、明るく楽しく元気に生きていきましょう!

 

 

 

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