社長コラム 2022.03.25

「既成概念」について

 皆さんもご存知の通り、今ウクライナが大変な事になっています。毎日テレビやネットでの報道を観ていますが、本当に胸が痛みます。つい数十日前まで平和に暮らしていた人々が国を追われ隣国に逃げなければならない状況になってしまっています。私たちは、戦争は遠いところで行なわれるもので、直接関わる事はないと思っていました。確かに北方領土や尖閣諸島・竹島など隣国との摩擦はあるにせよ、話し合いで解決の糸口を見つけていくものだと思っていますし、戦争なんてお互いの不利益になる事だから起こるはずがないと思っていました。しかし今回のウクライナの惨状を観ていますと、日本においても起こり得る事だと感じているところであります。戦後私たちは、日本では戦争は起こさない、又起こらない事として平和に暮らしてきました。それが当然だという「既成概念」を持って生きてきましたが、それがどれほど貴重で幸せな事かを今回思い知らされています。ウクライナの人々に一刻も早く平和が訪れる事を願っています。又人道的な支援についてもしっかり考えていきたいと思っています。

 

 私たちは、自分が生きてきた経験をもとに物事を「昔からこうなのだ」という様に思い込んで行動している事が多々あります。地震や津波、洪水等の自然災害についても、歴史を遠くさかのぼればあり得る事でも「既成概念」により自分の人生の中では起こらないと思ってしまっています。東日本大震災についても「既成概念」により被害が拡大してしまったともいえると思います。私共の建設業界においても同じ事がいえます。例えば、建物は一つとして同じものは無い。又野外で作るので天候に左右されるため、製造業で行なっている様な方法は使えないとか、専門工種においては、「昔からこうやっていた」という思い込み等「既成概念」にとらわれているところが多々見られます。特に経験を積んだ人ほど、自分たちがやってきた事にとらわれた判断をしがちです。いつも申し上げますが、ここ数年で建設業は大きく変わっていくと思っています。又変わる事が出来ない企業は生きていけないとも思っています。つまり、私たちが今持っている「既成概念」を取り払う必要があります。引き合い~設計~施工~引渡し~メンテナンスまでのプロセスにおいて「今まではこうやっていた」という思い込みを捨て、新たな方法はないかを考え行動する習慣を身に付けましょう。ヒントは、建設業以外の製造業をはじめとする他業種にあります。常に他の業界ではどうしているだろうという思いを持って調べてみましょう。又以前も申し上げましたが、建設DXを進めるためのキーワードは「フロントローディング」「遠隔管理」です。これを行なう事によって「ダントツの安全・品質・生産性」を確立していきましょう。

 

 皆さん、「既成概念」を取り払い、新たな事にワクワク・ドキドキしながら挑戦していき、明るく元気に充実した毎日にしていきましょう。

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