社長コラム 2022.09.27

一本の電話

先日、20年以上前に尾張支店で役員をしていた人から電話が入りました。内容は、今もお世話になっているお客様の会社に10年程前まで勤めていらっしゃった方からで、「もう会社を辞めて10年も過ち勤めていた会社とは何の関係も無くなっています。しかし、今もなお盆暮の心づかいをしていただいております。御社のお気持ちは十分にわかりましたので、来年からは、お構い無くとお伝え下さい」こんな内容の言伝でありました。

 

 皆さんは、この事を聞いてどう思われるでしょうか?お中元お歳暮リストは、しっかり整理しなければいけないと思いましたか?それとも早速リストから削除しなければと思いましたか?私は、それとはまったく違った思いになりました。どう思ったかと言うと、我社の基本姿勢の1番目にある「全ての面でお客様そして社会の期待を越えよう!」の意味をもう一度深く考え直してみようと思ったのです。言伝を下さった人は、10年たっても盆暮の心づかいから私どもの会社の姿勢を感じられたのです。こういう事は、他にもあるかもしれません。又反対に「お前ところはどうなっているんだ」と思われてしまったお客様もいらっしゃるかもしれません。ですから私は「お客様の期待を越える」とは、どういう事かを今一度考えてみる必要があると思ったのです。

 

 まず「お客様とは?」これについては、何年か前の事業方針書にこの様に書きました。「仕事をいただいた人はもちろん、私どもの会社に関わって下さった全ての人々がお客様であります。ですからその人たちに喜んでもらえたり笑顔になったりしていただける様対応しましょう」と、又何年か前の「社長コラム」では「今私どもが在るのは、創業以来勤めていただいた社員の皆さんはもちろん私どもの会社に関わった全ての人々のおかげです」と書きました。これらに共通する<キーワード>は何かと言うと、「基本的な心構え」の一つである「感謝」であります。本当に「感謝」の気持ちがあれば、真に「誠意」ある行動が出来ると思うのです。つまり最も大切な事は、私どもに関わって下さった人たちに、心からの「感謝」の気持ちを持ち、その人たちに「誠意」持った行動を心掛けるという事であります。今営業部内で、年末年始のあいさつに持っていくものやカレンダーをどうするかの検討がされています。この「感謝」と「誠意」をしっかりと認識した上でどうすべきかを考えていきましょう。少なくとも我社の宣伝はいらないという事になるのではないでしょうか。あくまでお客様に対する気持ちが全てであると思うのです。

 

 皆さん、「基本的な心構え」である「全ての人・事・物に感謝の気持ちを持って対応する」「誠意を持ってお客様に対応する」を実践し、みんなですばらし「佐伯らしさ」をつくっていきましょう!

Return to list Return to list

Contact

弊社へのお問い合わせは
こちらの
メールフォームからご連絡ください