社長コラム 2018.07.27

予期せぬ出来事

 7月の初めの西日本豪雨は、まさにその地域に住んでおられ、被害にあわれた人々にとって予期せぬ出来事であったと思われます。被害にあわれた方々に対し、心からお見舞申し上げると共に、亡くなられた方々に対して、心からお悔み申し上げます。又、7月14日~7月16日までの3日間で、延べ4万人近い人々が、ボランティアに駆けつけられたとニュースで報じていました。日本人が、遠い昔から「助け合い」や「お互い様」の文化を培って来ていて、「自分さえ良ければいい」という風潮が多くなった現代社会ではあるけれど、この人達を見ていて、まだまだ日本は大丈夫だという思いがしています。特に若い人達の思いと行動は、純粋ですばらしいと感じています。ボランティアに駆けつけられている全ての人達に対しても、心から敬意を表したいと思います。

 

 阪神淡路大震災、東北大震災、熊本地震、そして、今回の西日本豪雨と、ここのところ立て続けに、その地域に住む人にとっては、本当に予期せぬ出来事が起こってしまっています。大自然の脅威はすさまじく、私たちがコツコツと積み上げて来たものを一瞬のうちに無茶苦茶にしてしまいます。一方で、私たちは大自然から余りある恩恵を受けている事も事実であります。私達が、認識しなければならない事は、予期せぬ出来事は、誰にでもどこにでも起こる可能性があるという事と、被害を最小限に留めるための、準備や貯えを日頃から心掛け、起ってしまったら、「助け合い」や「お互い様」の心で、前向きに行動出来る様に訓練をしておく事であります。

 

 佐伯グループの「事業方針書」の中の「企業の使命」の1つに「会社が成長する事」があります。そして、何故、会社が成長しなければならないかという事の1つに「予測出来ない外的変化に対応出来る様に内部留保をつくらなければならない」と書いてあります。ここのところの、いくつかの大災害を観て、金銭的な内部留保だけではなく、BCPをはじめとする、非常時に適切な判断、行動が取れるという様な目に見えない内部留保もつくっていかなければならないと痛感しています。

 

 皆さん、私たちは社会になくてはならない会社になっていく事を目指しています。非常時における会社や個人の行動が問われています。社員の皆様と共にどう準備し、どう行動すれば良いかを考え、明確にしていきましょう。

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