建築現場における生産性の向上は、待った無しの状況であります。何故なら5年後、10年後には専門工種における職人の数がこのまま行くと激減するからであります。当然外国人労働者による現場作業は当たり前になってきます。今からしっかりと手を打っていかないと受注はあっても仕事がこなせないという事も起こって来ます。
私たちが今取り組んでいる、今まで現場が始まってから行なっていた業務を着工前に行なう「フロントローディング」は、現場監督の負担軽減につながっています。これから目指すべきは、「フロントローディング」によって現場における「ロス・ミス・ムダ」を無くし手直しが無い状況をつくり上げる事であります。つまり、着工前に「施工シミュレーション」をしっかり行ない現場においては組立てるだけの状態にする事です。
もう一つは、専門業者の現場に入るまでの事をしっかり知り、私たちが出来る事は、どんどんやっていく姿勢が必要です。今までは、それぞれの工種を専門業者に請負わせ専門業者任せにしていました。これからは、積算数量や施工方法や材料仕入れについてもしっかりと関わっていく事が必要になって来ます。これらを行なう事によって、材料をいつ、どの様に、又どれだけ現場に搬入すれば良いか、何人で作業をすれば良いか、どの順序で作業を行なえば良いかという様に、現場の作業の生産性を上げていく事も私たちの仕事になって来るという事です。又、これらの事が出来ないと生き残っていけないと感じています。
3つ目は、現場作業をロボットに行なわせる様にする事であります。今は無人の重機やいろいろな機器が開発されています。これについても、専門業者に任せているとどんどん遅れていきます。大型現場における掘削作業などは無人重機を使ってみても良いのではないかと思っています。
そして、最後に現場監理の生産性を格段に上げるため「遠隔監理」で複数現場を監理出来る様にする事であります。
これらの事を前提に昨年度から「日々の6C・5S」の徹底に取り組んでいます。特に「安全・品質・生産性」については、「日々の監理」が極めて重要です。「日々の監理」が徹底出来ると上記で述べた事が、はっきりと観えて来ます。つまり、その日の作業内容や何人でどれだけを行なうかが明確になって来るという事です。そして日々のデータを正確に取る事によって、分析も可能になり、生産性向上のヒントも観えて来る訳です。これらの事は、製造業では当たり前に行なわれている事ですが、建設業では、あまり取り組まれていません。
これから建設業は大きく変わっていきますし、上記で示した様な事は、本当に必要になって来ます。「BIM」を有効に使い、「フロントローディング」を今以上に推進し「遠隔監理」で「日々の6C・5S」を徹底する事によって、「ダントツの安全・品質・生産性」を実現していきましょう。これらの事を着実に進めていく事が出来れば、組織としても個人としても、大きく進化成長出来ます。ワクワクしながら前向きに取り組んでいきましょう!
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