社長コラム 2022.05.26

社会が求めている事

 一昨年あたりからいくつかの社会的要求といえるものが矢継ぎ早に出て来て個人においても企業をはじめとする組織においても、それらを意識し行動しなければならなくなって来ています。誰かが意図的に世界の価値基準を変えていこうとしている様にさえ思う程急激に変化しつつあります。

 

 この社会的要求をいくつか上げてみますと、まず「SDGs」です。前にも申し上げましたが、「SDGs」とはサスティナブル・デベロップメント・ゴールズ」の頭文字をとった造語で、国連が2015年に定めた2030年までに達成を決めた持続可能な開発目標17の事であります。次に「カーボンニュートラル」です。「カーボンニュートラル」とは温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させることを意味します。又「コンプライアンス」は「法令遵守」を意味しています。ただし単に「法令を守ればいい」訳では無く、今企業に求められているのは、法令遵守だけではなく、倫理観、公序良俗など社会的な規範に従い、公正、公平に業務を行なう事を意味します。そしてDX(デジタルトランフォーメーション)は、デジタル技術を浸透させることでより良いものへと変革する事であり既存の価値感や枠組みを根底から覆すような革新的なイノベーションをもたらすものです。その他にも佐伯建築設計事務所で取り組んでいるZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)プロジェクトで取り組んでいるRPA(ロボティクス・プロセス・オートメーション)フロントローディング等であります。その他にも各業種によっていろんな取り組みが成されています。10年前であれば、これらの中の一つを形にするのに数年かけて行なっていた様に思います。今は、これらの事を同時平行的に、そしてスピード感を持って行なわなければならない状況であります。又これらの事に対応出来なければ、企業の存続も難しいという事であります。

 

 それにしても、取り組むべき事が多すぎる様に思いますが、私は全てが「SDGs」に集約される様に思っています。つまり「SDGs」に積極的に取り組む事が、企業としての社会的な責任を果す事につながり、企業としての存続が可能になって来るという事であります。

 

 佐伯グループは、昨年から「基本姿勢」を一部変更しました。1つは、お客様だけでは無く「社会の期待を越えよう」を加えました。2つ目に「創造力とイノベーション」についても追記しました。これは今起こっている社会的変化に前向きに対応するための宣言であります。皆さん、社会は急激にどんどんと変化していきます。建設業も大きな変化・変革が求められています。私たちがプロジェクトチームをつくり今取り組んでいる事は間違っていません。やるべき事はたくさんありますが、自信を持って創造力を十二分に発揮し、イノベーションを起こし社会の期待を大きく越えていきましょう。

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