社長コラム 2018.11.24

ISOについて

 11月の13日~15日に、ISA(国際システム審査株式会社)によるISOの維持審査がありました。審査結果としては、メジャーな不具合0件、マイナーな不具合0件、観察事項4件で、ISOが有効に機能していると判断されました。観察事項4件の内、3件が環境に関するものであり、我社の環境方針に則って、より明確な目標を定める必要性を感じております。お客様や社会の期待を越えるための、環境目標の策定に来年度に向けて取り組んでいかなければならないと考えております。

 

 さて今一度、我社のISOに対する考え方をおさらいしておきます。私たちは、「企業の使命」を果して行くために、「佐伯グループの将来像」を明確にし、それを達成するために、毎年「事業方針書」をつくり、それに則って行動しています。ですから、我社におけるISOは、この「事業方針」を達成するための道具として使っているのです。ISOを持っていると、公共の建築工事の指名に有利になったり、社会的に評価されたりしますが、これは、極めて部分的な評価でしかありません。つまり、これらの事だけを目的にISOを取得しているとすると、その企業にとってISOは、日常業務において大きな負担になってしまっていると思われます。先ほども、申し上げた様に、ISOは、その企業が目指しているもの(生き方や目標)を達成するためのシステムであります。ISOの要求事項に応えなければならないと考え、それに振り廻され、思考と行動がISOのためのISOになってしまわない様にしましょう。今一度確認です。我社は、我社の「事業方針」達成のために、ISOを道具として有効に活用していきます。

 

 それからISO2015年度版から、ISO9001・ISO14001が統合されました。私の個人的な解釈は、ISO9001が、全ての管理を統括するシステムであり、その下に、6C(安全・品質・工程・予算・顧客・環境管理)や情報管理とかBCPとかの個別の管理システムがあるという形が、理解しやすいと思っています。ですから、皆さんは引き続きこの考え方を基準にISOを有効的な道具として使っていって下さい。

 

 「事業方針」の中でも、「システム化」とか「しくみづくり」という言葉を頻繁に使っています。個別の管理のなかで、システム化出来ていないものが、いくつかあります。何もやっていない訳ではありません。システム化の目的は、例えば、品質で言えば、誰がやっても、ある基準以上のレベルになる事であり、そのレベルを上げつづける事が出来る様にする事であります。ぜひ、システム化に前向きに取り組んでいきましょう。

 

 皆さん、我社のISOに対する考え方をしっかり理解し、「事業方針」達成のための道具として有効に使い、より良いシステムをつくり上げ、私も会社も大きく進化していこうではありませんか!

Return to list Return to list

Contact

弊社へのお問い合わせは
こちらの
メールフォームからご連絡ください