『夏の暑さ』を何とかしたい!
少しでも快適な環境の中で従業員が働くためにも、工場屋根の断熱対策に踏み切りました。
北棟は、熱伝導を抑えるため、折板と折板の間に断熱材を入れ、屋根を2重葺きにするカバー工法を採用していただきました。
ダブル(W)折板屋根効果
屋根材を二重葺にし、その間に断熱材(グラスウール)をサンドイッチすることで、熱伝導を抑える効果があり、屋内表面温度はシングル折板と比較すると11℃以上低くなる(弊社過去データより)ことから節電効果が期待できます。
▲既存ルーフデッキ屋根は、外気(熱気・冷気)が工場内に直に届いてしまいます。
施工方法
既存ルーフデッキ屋根のボルト部分に固定金具を取り付け、既存ルーフデッキと新設屋根の間に断熱材(グラスウール)を敷き込みます。ボルト部分に防水キャップを取り付けして完了となります。
▲既存ルーフデッキ屋根に、固定金具を取り付け、屋根全面に、断熱材を敷き込みます。
南棟は、スレート屋根カバールーフ工法(間接固定工法)を採用していただきました。
南棟改修目的|スレート屋根の雨漏り&夏の暑さを解消したい!
佐野庄製作所製 スレート改修金具を使用した カバールーフ施工手順
1.フックボルトに金具を取り付け
2.改修金具にC形鋼をかぶせる
3.カバールーフを設置
出典:佐野庄製作所製 | カバールーフの施工時に施工しやすく丈夫なスレート屋根改修金具
カバールーフ工法とは
すでに既存屋根材にあるフックボルトを利用して、金属製の下地を設置。その上に新しい屋根材を設置します。屋根に穴をあけないので、施工中の雨漏れもありません。
カバールーフ工法のメリット
○既存スレート葺と新設カバールーフ(鋼板)の間に空気層ができ、建屋の室内空間に断熱効果をもたらします。
○屋根のカバー施工中でも、屋内では通常通りの操業可能です。
○雨漏りの発生原因となっている場所を、新しい屋根材でカバーしていくので、雨漏りも同時に直すことができます。
○既存の屋根材を撤去しないため、廃棄物が出ません。
西壁面も断熱施工(+老朽化対策)しました!
角波サイディングで外壁をカバー工法実施
断熱効果と西陽対策ができ、 美観で好印象になりました。
豆知識|企業がCO2排出量を削減するには?
再生可能エネルギーへの転換や省エネ機器の導入などにより、CO2排出量を最大限に削減し、どうしても削減できなかった量を「カーボン・オフセット」で差し引く方法があり、他の場所で削減したCO2削減・吸収量等「クレジット」を購入します。政府主導の「J-クレジット」,民間セクターの「ボランタリークレジット」等、様々あります。
弊社工場で扱う製品は、製品精度を出すため温度管理が重要で且つ、工場内で働く従業員の作業環境改善のためにも、工場の断熱対策が必要と判断し、施工をお願いしました。また、昨今「カーボンニュートラル」の推進が重要視され、サプライチェーン全体での排出量が対象となるため、調達先選定時にカーボンニュートラルの取り組みがポイントとなる場合もあります。弊社も積極的に取組むべき課題として今回の断熱対策を行うことで、「空調設備使用時の電気・ガス使用量削減」そして「産業廃棄物が出ない改修工事」という、CO2排出量削減に貢献する事が出来ました。今後も微力ではありますが環境経営「カーボンニュートラル」に取り組んでまいります。最後になりましたが、建設関係は天候等で工期が不安定なイメージでしたが、佐伯綜合建設さんにおいては、工事日程の予定表通りの素晴らしい工程管理をされている会社さんで、安心してお任せ出来ました。
株式会社 石田工機
【所在地】岐阜県各務原市各務 山の前町2丁目10-2 / TEL:058-384-3819
【事業】大型機械部品加工
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