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T.N
意匠設計 2015年入社
高校時代から建築を専攻し、設計事務所へ入社。その後、地場ゼネコンで働きたいという思いから佐伯綜合建設へ転職。二級建築士。
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N.I
生産設計 2017年入社
大学はインテリア専攻。住宅メーカーへの就職を考えていたが、工務的視点で建築に関わりたいと思うようになり、佐伯綜合建設に新卒入社。
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T.M
施工管理 2012年入社
工業高校を卒業後、建築系の専門学校で学ぶ。新卒で佐伯綜合建設に入社。工務部に所属し、施工管理の業務に。一級建築施工管理技士。
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Theme01
SAEKIのBIMについて
SAEKIのBIM国際認証の取得は全国で9社目、東海地区では初だと聞きました。各部署でどのようにBIMが活用されているのか、BIMを使用するメリットはどこにあるのかなどを教えてください。
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T.N
「どう活用するか」という試行錯誤の段階はすでに終わり、今は仕事を進める上で「なくてはならないもの」になっています。意匠設計の私も生産設計のN.I.くんも、すべてのプロジェクトでゼロからBIMを使って設計を行っています。
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N.I
そうですね。具体的には、T.N.さんたち意匠設計は設計図書(図面や仕様書)やお客様への提案、僕たち生産設計は工務部への支援を目的とした詳細な施工図の作成、計画の提示が主な業務となるのですが、そのすべての工程でBIMは不可欠です。BIMの導入で設計の精度も生産性も確実に上がりましたし、より大きな建物を設計する機会が多くなったように思います。
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T.M
私たち施工管理は、現場でお客様と打ち合わせする時、施工業者様に説明する時などにBIMを活用します。いずれの場合も、2次元の図面を見せるよりBIMの3次元モデルを見せる方が圧倒的に意図が伝わりやすいんです。例えばお客様にカラーバリエーションをご提案する場合なども、お客様の要望に沿って色味を変更し、その場でお見せすることができるので、話が早く進みます。一度持ち帰って、再度ご提案の準備をする手間が省けるわけです。
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N.T
今後はISO19650規格に準拠した運用をさらに推し進めることで、BIMの特性を活かしていきたいと思っています。「なくてはならないもの」からさらに一歩踏み出し、「どこよりもBIMをうまく使えるゼネコン」になりたいですね。
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Theme02
遠隔管理について
近い将来、遠隔管理システムの本格運用、集中管理センターの建設が予定されているそうですね。これらのプロジェクトに皆さんはどのように関わり、どんな世界を実現しようとしているのでしょうか。
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T.N
私とN.Iくんは、社内の遠隔管理プロジェクトのメンバーです。スマートグラスや専用アプリの使い方などを学びながら、実用化へ向けて動いています。
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N.I
遠隔管理のメリットは、遠方の現場に出かける時間を削減できる、ひとりの施工管理者が複数の現場を担当できるなど様々ですから、大きな可能性を感じます。
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T.M
これまでは、いくら「この仕事はぜひ受注したい!」と思っても、施工管理の人手が確保できなければ諦めるしかありませんでした。しかし、遠隔管理システムが整えばそういった問題が解消され、ひとりの施工管理者の担当現場を増やしながら、一方で移動などの物理的な負担を削減できるようになる。
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N.I
「ひとつの現場は基本的にひとりの施工管理者が担当する」という従来の体制から解放されるメリットも大きいですね。遠隔管理なら、メインの施工管理者以外の意見も聞き、即時に反映させることができますから。
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T.M
遠隔管理のシステムが整えば、地元だけでなく遠く離れた現場にも関わる日が来るかもしれません。そう考えると夢が広がりますね。午前中は北海道の現場を見て、午後は九州の現場を見る、といったことが可能になる。また、集中管理センターの建設は、BIM関連のISO認証取得と同じく、地場ゼネコンとしての価値を上げるものになると思うので、こちらも期待が膨らみます。
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Theme03
社内のIT化について
SAEKIでは、BIMや遠隔管理を含めた社内DXを積極的に推進していこうという意思が社内にしっかり浸透しているように思います。これは地場ゼネコンとしてはかなり珍しいケースだと思うのですが、いかがでしょうか。
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T.N
確かに、SAEKIは建設業界全体から見ても積極的にDXを推進している方だと思います。しかし、大手ゼネコン様や個人経営の建築事務所様に比べると、まだまだ遅れているところがあるのも事実です。ですから「うちはDXが進んでいる」と安心せず、今後も変えるべきところはどんどん変えていきたいですね。
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T.M
私もそう思います。最近はChatGPTをはじめとする生成AIなども一般ユーザー向けに公開されていて、多くの人が先進的な技術を手軽に使える時代になっています。一定のDXが達成されたと安心していたら、すぐにまた取り残されてしまう。もちろん、時代に追随するためにDXを推進しているわけではありません。すべては生産性の向上のため。それを忘れず新しいことにチャレンジし、引き出しを増やしていくことが大切だと思います。
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N.I
建設会社の中には、先進的な技術の導入を「余分な業務」と捉えるところもあるようです。しかしSAEKIには、そういった技術を「楽しく学んで取り入れていこう」という空気感があります。その点はありがたいし、モチベーションの向上にもつながります。
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Theme04
SAEKIの未来について
若手社員のチャレンジの機会がたくさん用意されているSAEKIで、皆さんはそれぞれどのような未来を思い描いていますか? 各自の持っている「未来の種」は今後どのように芽を出し、実を結ぶのでしょうか。
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T.M
例えばSAEKIにはPAS活動というものがあり、「お客様の期待を超えるには何をすればいいか」といったテーマで意見交換をします。テーマだけを聞くと漠然としていますが、それを実行するためにできることを各自の視点で探すんです。それは打ち合わせ資料の簡略化でもいいし、現場での新人教育用動画コンテンツの作成でもいい。一見テーマとはかけ離れているように思えることでも、結果的に何かしらの形でお客様のためになるならどんどんやっていこう、という考え方です。こういった活動を通じて社員どうしが同じ方向を見つめながら、それぞれがやるべきことに取り組める会社だと思います。私はまもなく生産設計に異動する予定ですが、工務での経験を活かしながらステップアップしていきたいと思っています。
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N.I
SAEKIは今年で創立70周年。30年後には100周年を迎えます。僕は「30年後もここで働いていたい」と思っています。だから、常に建設業界の最先端を行く会社であってほしいし、そのために自分にできることを常に考え、会社に持ち込むことを心がけています。
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T.N
BIMのISO認証取得に向けて社員全員が一丸となれたことが、経験として大きかったですね。あの時の結束力を発揮すれば、今後どんな問題に直面しても大丈夫だと思うんです。また、BIMの導入によってプロジェクトに関係するメンバー全員がひとつのデータを共有する、つまり物理的にも同じ方向を見る環境が確立されたことも大きい。先ほどのT.Mさんの言葉にも重なりますが、社員全員が同じ方向を見つめながら、それでいてそれぞれが好きなことに取り組める。そういう会社だと思います。まだ実感するには早いけれど、「未来の種」はいろいろなところで着実に芽を出しているのではないでしょうか。
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